International Open Data Day 2017

International Open Data Day(以下「IODD」)とは、世界中の国や都市などの公共機関が取り組んでいるオープンデータ政策を支援し、誰もが自由に使うことができるデータの利用を促進するためのイベントを世界で同日開催するお祭りです。
Code for KASHIWAは2015年・2016年に引き続き、イベントを開催致しました。
イベント当日からだいぶ日数が経過しましたが、レポートにてご報告致します。

開催概要

  • 日時:2017年3月4日 13:30 ~ 17:00
  • 場所:麗沢大学生涯学習プラザ

日本各地で行われている IODD 2017 のうち、私たち Code for Kashiwa は、Code for Nagareyama、Code for Matsudo 、CoderDojo Kashiwaと協力し、会場を麗澤大学として開催しました。
また、このイベントでは、Code for の各団体主催のワークショップ、およびCoderDojo Kashiwaによるプログラミング教室が開催されました。
その中で、Code for Kashiwa はスタンプラリーサービス「RALLY」 を活用したワークショップを実施しました。
RALLYのページはこちら

 

ワークショップの実施内容

事前準備

スポットは、QRコードで利用しました。
スタッフ側であらかじめ、あらかじめスタンプラリーを作成し(4つ)、スポットを割り当て(各6スポット)
QRコードを印刷しました。

 

スタンプラリー開催における前提

RALL を利用するに当たり、2つのグループに分けました。

  1. 「QRコードを配置する人」(スポットの設置)
  2. 「QRコードを探す人」(スタンプラリーの実施)

会場が1つのため、一度にたくさんのスタンプラリーを公開するとスポットが混ざりコンプリートが難しくなると考えたため、1つのスタンプラリーだけを公開する事にしました。

全体の流れ
  1. スポットを作る
    「QRコードを配置する人」にスタンプラリー会場(麗澤大学の広場)へ行っていただき、QRコードをアチコチに貼ってもらう。

    • スタッフの役割
      1. 「QRコードを配置する人」に会場の位置説明をする
      2. 掲示するためのテープを渡し、会場までの道案内をする
        スポットの1番目は見つかりやすいところに掲示するなどして、導入をわかりやすくしました。
  2. ラリーを行う
    「QRコードを探す人」がラリー会場に行き、QRコードを探す。

    • スタッフの役割
      1. 事前にQRコードの読み込みテストを行ってもらう
        (プレビュー用のQRコードを用意し、それを利用)
      2. 1スタンプラリーにスポットが6箇所あることを説明
      3. 案内役として会場まで誘導
  3. スタンプラリーをコンプリートした人に賞品を渡す

    • スタッフの役割
      1. 事前に商品(お菓子)を用意する
      2. スタンプラリーをコンプリートした人に賞品を渡す

成果報告

上記のワークショップの内容を考察し、最後に成果発表を行いました。

今回のワークショップでは、本来のスタンプラリーから形式を変えて宝探しのような使い方をしてみました。
RALLYはスポットごとのQRコード発行などができるため、差し支えなく利用する事ができた事はサービスの可能性を広げる意味でもとても良かったのではないかと思います。
その中で、RALLYの操作性や機能に関しては幾つか課題があるのではとも感じました。

また、今回は子供達に「QRコードを配置する人」と「QRコードを探す人」の両方の役割を担ってもらいました。
QRコードを隠すように掲示する事を楽しんだり、「あった!」と叫びながらQRコードを読み込むためのリーダーの操作を楽しんだり、中には(RALLYを使わず)メッセージを考えてQRコードを作成する子までいました。

RALLYを利用しての感想

上記以外で、RALLYを利用してみて以下の点を感じました。

  • QRコード読み取りソフトをインストールしていない人でもLINEは利用していたりしたため、LINEのQR読み取り機能を使いました。
    QRコードを使ったスタンプラリーでは、活用できるツールだと感じました。
  • これは運営における反省点でもあるのですが、ヒントがあれば次のスポットの位置を探しやすいので、見つけたスポットの紹介の中にヒントを書くとよいと思いました。
    ※あらかじめ決められたコースがあるラリーではなかったため、ガイドの地図などを用意できないため。
  • QRコードを利用することにした理由
    1. 当初、位置情報を利用しようと思いましたが、スポットを登録する際の地図の表示開始位置が、GPSでの現在位置を考慮しておらず、必ず関西の土地から始まり、検索するなどして関東まで移動しないといけないため、利用が不便だったためです。
    2. 当初、ラリー自体を作ることから参加者に体験してもらおうと思っていましたが、PCとスマホでの利用勝手が違い、参加者の人数分のPCを用意するのが大変と思われたためです。
      スマホから利用できる機能をPCで出来ることに寄せていただけると違ったかもしれません。
  • QRコードを印刷した際左下に印刷されるのは、スポット名で、ラリー名は含まれないため、そのスポットがどのラリーに含まれているかが判り辛いため、スポット名にラリー名を含めることで対応しました。
    印刷できる要素を設定できると使いやすいです。
  • QRコードの読み取りに失敗するケースがありました。
    これは印刷したサイズがA4サイズであり、掲示する場所が必ずしも平面ではなく凹凸のある場所、曲面の場所だったりしたため、QRコードの認識が出来ず読み取れなかったためです。
    例えばあらかじめ用意する印刷物のサイズを小さくし、平坦になりやすくするなど工夫すればよかったです。
    また、掲示も紙とテープだけでしたので、ラミネートコーティングするなどし、湾曲しないように工夫すればよかったです。
  • 「参加状況」の折れ線グラフがラリー全体のしかなく、スポットそれぞれのものがなかったのが残念でした。
    コンプリートせず終わってしまった人がいた場合、どこで離脱したのかが判ったり、人気の高かったスポットが把握できるので、スポットごとのデータも参照したかったです。
  • 管理画面のダッシュボード(トップページ)に参加状況のグラフが表示されるのですが、時間単位での状況やスポットごとのスタンプ数などが見れたらいいのにと思いました。
  • 管理者設定でスタンプラリーに管理者を追加した時に、追加されたユーザー側で承認する時の操作が(承認と拒否がボタンになっていたため)ちょっと分かりにくかったです。
  • ダッシュボードや設定画面のサイズを変えるとプレビュー画面が邪魔して、見たいデータが見えない、保存ボタンが押せない状態になります。
    プレビューを消す方法があるのかもしれませんが、すぐにはわかりませんでした。

イベントを終えて

まず、RALLYというサービスは、オープンデータとしての位置情報を楽しく利用できるいいアプリケーションだと思います。
また、これまでのスタンプラリーは、誰かが企画したものに参加するという立場のものだったのですが、RALLYのおかげで、スタンプラリーを企画するという行為が身近になり、楽しさが増えたと思います。

また、柏市・流山市・松戸市という近隣で活動している地域団体が協力してひとつのイベントを実施するというのは、大きな意義があると感じました。
「市区町村が異なる」という事だけでもお互いを牽制し合ったり、陰で批判したりという事はありがちであると思われますが、IODDという世界的な催しを通じて各地域団体が得意な分野・重点を置いているテーマを持ち寄り共有するというのは刺激にもなりますし、新たな価値創造にもつながる事になるのではないかと思います。
Code for KASHIWAはこれからも、近隣の地域団体との交流を図っていきたいと思います。

以上